逆年の差夫婦編・第3回目は
『二人だけで行った体力勝負の引っ越し』です。
※逆年の差夫婦編は特に私達の体験をベースに話を進めていきます
2021年1月。私たちは大急ぎで新居を探し始めました
お互いが正月に実家に帰っていたから、なかなかタイミング合わなかったんだよね
ハルは卒論や卒業式もあったし、お互いの引っ越しもあったからバタバタだったね
新居に対する価値観の違い
2020年初冬、諸々の婚礼関連を済ませた私達はそれぞれの実家に滞在していました。正月明けに夫が迎えに来て、二人で私が一人暮らししている東京の家に戻りました。そこから新居を探すことになったのですが、これがまた大変でした。
新居の前に不動産屋探しからだったもんね
それは君があの不動産屋の店員さん嫌だとか人嫌い発動させたから…
住む場所に対する優先順位を擦り合わせる
まず、物件探しの条件としては下記の物が一般的だと思います。
私は在宅ワークという事も有り、物件条件が最優先でした
俺は職場まである程度の時間で行ける事と、やっぱり街の雰囲気が重要だったなぁ
人に薦められたり、地名の雰囲気に惹かれて(夫が)その場所に行ってみたりもしました。でも、実際足を運ぶとイメージと違ったという事も多々あり…。アプリやネットでも物件を探していたのですが、埒があかなくなった私たちは下記の条件を元に、不動産屋さんに予約を入れました。
不動産屋さんは私が色々メールを送り、レスポンスの速さや返信の文面を見て決めさせて頂きました
このように…
物件は生き物!ここだと思った感覚を信じる
信頼できる不動産屋さんを見つけてからは、条件を伝えて色々物件をピックアップして貰いました。自分達だけでは選ばない地域が案外良かったり、どうしてここがいいのか等…。プロの知識や裏情報にとても助けられました。
内見2件目で新居が確定したんだよね
ななつきが速攻この物件を気に入ったんだよね。俺は場所の雰囲気がイマイチだったけど…
天啓が下ったかのようだったよ!場所も今ではハルも割と気に入ってるよね
物件探しで一番難しかったのは、猫OKの物件を探す事でした。不動産屋さんも「犬ならOKな所はまだ多いのですが…」と頭を抱えていらっしゃいました。結果、二人で設定した家賃より数万UPとなりましたが、トータルで全てがここで良かった!という物件&地域に恵まれました。
このことから…
家電と家具に対する価値観の違い
物件が決まった後は家具と家電を決めなければいけません。家具はお互いの好みの問題で、すり合わせは中間を取れば大丈夫でした。ただ、家電はそうはいかずなかなか大変だったことをよく覚えています。
家電は特に額も大きくなるし、慎重に選ぶ必要があったんだよね
根本的な考え方がななつきと違ったから、結構もめたよね。電気屋さんも何件もはしごしたし
その考え方の違いって個人や男女というより、年齢差によって生じていたと改めて思うわ…
長期戦の年上妻と短期戦の年下夫
では、家電を選ぶ時に生じた考え方の違いとはなんだったのでしょうか?それは…
ここには過ごしてきた年月や、今まで学生だった夫と社会人として生活していた私とで、金銭感覚の違いが如実に浮き彫りになった所でした。
取り合えず使えればいいと考える年下夫。それでは安物買いの銭失いになると考える妻。特に大きな家電…冷蔵庫は揉めに揉めました。私が一人暮らし時に使っていたサイズとほぼ変わらない冷蔵庫を買おうとする夫に断固反対し喧嘩が勃発。
冷蔵庫なんてそこまで大きくなくていいし、性能もなくていい、一人暮らし用サイズで十分!
今でさえ買ったものが入らないって事が多々起きてるのに、スーパーにも頻繁に行けないから(遠い)買い込む&二人分で量が増えるのに、そのサイズじゃ入りきらないでしょ?
男性は特に、先を想像する事が苦手な人が多いです。少し先ならまだしも、数か月・年単位ともなると…。それに、経験しないと納得しない。だからこそ、様々な失敗も経験してきた実体験のある超年上女性の言葉はこういう時に効力を発揮します。
大きな家具を決めた者が小型家具のイニシアチブを取る
最初は渋ってたり「責任はそっちが持ってね」という捨て台詞等も吐かれたのですが、暫くすると…
やっぱりななつきの言う通りだった
という状況になる事が殆どでした。場所も物件も家具も家電もetc…
これが年の功というやつですよ。学ぶべきは成功者からじゃなく失敗者からだね!私も若い頃は色々やらかしたもん
同じ理由で耐久性&機能面では口出しをしましたが、細かい家具に関しては夫の意見を優先的に取り入れました。なざなら、細かい家具は大きな家具の雰囲気やカラーリングに合わせて揃えていきます。そのため、そんなにチグハグな物にはならないと分かっていたからです。お互いの好みのすり合わせをした上でのことですが、大きな家具を決めたのは私。
このことから…
妻が一人暮らししていた部屋がダークウッド調で落ち着いていたので、それと同じ雰囲気にしました。自分も好きだったしイメージし易かったので
どんな雰囲気&カラーリングの部屋にしたいか予め二人で決めておくことがとても大切です
引っ越し業者を使わない二人だけの引っ越し
この記事のタイトルにもしていますが、私たちは今回の引っ越しに業者さんを利用していません。お互い一人暮らしで、私は東京郊外から、夫は弘前からの引っ越しにも関わらずです。最初に夫が物件を引き払い、次に私の家で引っ越しの作業を進めつつ退去手続きを行いました。
10年以上一人暮らしだったので荷物の量も凄いし、家電&家具の買い取りも大変でした
新居は引っ越し作業の為、私の物件と1か月重複する形で契約しました。そして、電機やガスの契約やカーテンの取り付け等、手が空いた方が新居の生活ベースを整えていきました。
妻は仕事があったので、殆ど自分が往復3時間以上かけて通っていました
そこは夫が”後は卒業を待つだけの大学4年生”という恩恵を受けた所です
時代背景がもたらした衛生思考による弊害
TOPの漫画にも描きましたが、2021年冬・時はコロナ過真っ只中。元々割と潔癖な所があった夫は、この感染症の流行によりそれに拍車がかかりました。
新築の新居に他人が足を踏み入れるなんて耐えられない!二人だけで引っ越し作業しよう!
流石に購入した大型家電は設置もあるし無理よ!?
冷蔵庫・洗濯機・エアコンという、必要最低限の大型家電の設置以外は本当に二人だけで行いました。家具の組み立ては夫、片付けや収納&掃除は私。大型家具の組み立ては手伝いましたが、その他の家具家電の組み立ては夫に任せました。
妻が仕事で使う図書館でデスク…あれは本気で潰されると思うほど重かったです
大型は力仕事的できつかっただろうけど、こっちはこっちでハルの拘りでひと手間増えて大変だったよ…
夫の潔癖なこだわりは人手が触れる物全てに及びました。外で購入する商品は全て除菌スプレーを振りかけて拭いてからの収納が必須。引っ越しの為に購入したダンボールにもスプレーをするから、新居に届いた時には箱がヨレヨレになって中身が飛び出ていました。
このように…
今は大分緩和されましたが、購入商品や外出後のスマホ等の除菌は必須なので、なかなか家計に響いています
新生活の始まり
こうして始まった逆年の差夫婦と猫一匹暮らし。3月いっぱい引っ越しや片づけ作業に費やし、生活にも少し慣れてきた4月、夫は社会人になりました。しかし夫は、「新卒でこの部署に配属は未だかつてない」と言われる超多忙な部署に配属されたのです。初日は20時くらいに帰ってきましたが、次の日にはさらに遅く…
もう辞めたい…
と、弱音を漏らすようになりました。私は「ここを乗り越えたらなんとかなる!」と経験談や、少しでも家で癒されるようフォローを徹底しました。その結果、仕事は無事続くようになりましたが…
朝7時に家を出て、帰宅が午前1時頃がディフォルト(酷い時は朝5時とか)になりました
新卒でその部署に配属されたのも初めてなら、同部署勤務最長記録(3年)も塗り替えたよ!
最初にキツイ部署で色々叩きこまれて、夫はかなり成長しました。今までは難しかった、物事に対する臨機応変な対応もお手の物。それが日常生活にも活きて、後に訪れる育児にも発揮されることになったのです。
このように…
まとめ
今回の記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 新居を決める際には、優先順位を二人で3つ位までに絞った方が決まりやすい
- 物件に関しては条件と雰囲気で悩んだら、直感を信じる方が良い
- 購入等何かを選択する時は、経験している方の意見を取り入れる方が後々上手くいく
- 面積の大きな家具を選んだ方が、部屋の雰囲気のイニシアチブを取りやすい
- 引っ越し作業はお互い得意分野で分担した方がスムーズに進む
- 全てにおいて、自分のこだわりを相手に押し付けすぎないことが大切
如何でしたでしょうか?
私たちの経験が少しでもお役に立てたなら嬉しいです!